2013年6月26日水曜日

スラジュさん事件 裁判傍聴の感想


こんにちは。
ボランティアをさせていただいている三浦です。

先日行われたスラジュさん事件の国賠が第10回となりました。私は昨年7月末の第5回より傍聴させていただいているのですが、これまでの裁判を傍聴しての感想を書きたいと思います。


ゼミでA.P.F.Sを訪問した事がきっかけでこのスラジュさん事件を知り、その直後に行われた第5回からの傍聴となりましたが、当時から国側の「こちら()には何の非もない」というような主張や、できるだけ裁判を先延ばしにしようとしているような対応が気になっていました。
先月に行われた第9回の裁判では、スラジュさんの送還時の映像も放映され、傍聴された方々は大きなショックを受けたのではないでしょうか。あのような入管職員による送還の実態を見てしまうと、スラジュさん以外にも被害にあわれた方がいてもおかしくないと思ってしまいます。

A.P.F.Sでのスラジュさん事件に関する活動や裁判の傍聴、その後の弁護団の先生からの説明会などで裁判内容の詳細をお聞きする度、改めて入管職員がスラジュさんに対して行ったことは犯罪であると感じますし、また、それを認めようとしない国への不信感が強くなる一方です。

それでもこの件に意欲的に取組んで下さる裁判長にも恵まれ、本年度中の裁決に向けて、裁判は着実に進んでいると感じます。



スラジュさん事件について、多くの方に関心を持っていただくこと、そして傍聴に来ていただくことが、真相解明の大きな力となります。

どうぞ今後とも、裁判傍聴のご協力をよろしくお願い致します。

第10回スラジュ国賠が終わりました

6月24日(月)、スラジュさん事件第10回国賠期日がありました。今回は主に今後の裁判の日程調整でした。裁判長のほうから積極的に、裁判長ご自身が判決を書きたいとの強い意向を示し、今年度中に結審できる日程が組まれました。楽観視はできませんが、この裁判長でしたら公平に見ていただけるのではないかと感じています。

裁判後は弁護団から今後の尋問日程などの確認とこれまでペンディングとなっていた検察審査会についての言及がありました。検察審査会についてはAPFSにも問い合わせが多く「入管職員のやったことは犯罪であるからきちんと刑事罰に処してほしい。不起訴処分が出ても検察審査会の可能性はないのか」という声をいただいていました。検察審査会に起訴相当議決を求める署名も現在1000筆以上が集まっています。弁護団は審査会に関し、タイミングを見て必ず行う、支援者から集まった署名が無駄になることはないと話されました。

以下、今後のスケジュールをお知らせいたします((予定)としたものは変更の可能性があります。その際はAPFSブログ等でお知らせいたします)。

☆ 9月13日(金)706法廷 10時~17時 入管職員4名の尋問
*残り5名の入管職員に関しても在廷させ、必要があれば質問する
☆(予定)10月23日(水)706法廷 10時~17時 関連医師への尋問
☆(予定) 2月 3日(月)705法廷 15時~         最終弁論

 次回9月13日は、スラジュさんを死に追いやり、被告であるにも関わらずこれまで一度も姿を現さなかった入管職員4名の尋問です。皆さまの傍聴ご協力、どうぞよろしくお願いいたします。

2013年6月3日月曜日

スラジュさん国賠 次回期日

スラジュさん事件の国賠訴訟の次回期日が決まりました。

6月24日(月)16時~ 705法廷 です。

今回は主に進捗の確認ということで、被告職員の出頭確保や意見書の見通しなどについて話し合われます。裁判後、別室にて弁護団からこの事件の説明を行います。この間ペンディングになっていた検察審査会についても説明がある予定です。

 
また、入管職員に対する反対尋問期日も決まりました。9月13日(金)10時~17時 706法廷です。平日ではありますが、いよいよ被告職員に対する尋問ですので、より多くの傍聴者にお越しいただきたいと思います。

両日の傍聴のご協力、どうぞよろしくお願いいたします!