2010年12月28日火曜日

送致されました

スラジュさんの事件で動きがありました。

今年3月にスラジュさん(ガーナ国籍)が送還中に死亡してから早9ヶ月、6月に告訴してから半年、昨日12月27日付けで、護送にかかわった入国管理局職員計10名が「特別公務員暴行陵虐致死」容疑で千葉地検に送検されました。
各メディア(12月28日付)で記事になりました。

東京新聞25面(こちらはかなり大きく出ました)

朝日、読売、産経のウェブ記事
http://www.asahi.com/national/update/1228/TKY201012280141.html 

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101228-OYT1T00303.htm

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101228/crm1012281120006-n1.htm

この間捜査が長引き動きがほとんどありませんでしたが、来年は本格的に真相究明に動けそうです。今後もこの事件にご関心をお持ち頂き、ご支援いただけますようよろしくお願いいたします。

2010年12月19日日曜日

APFS クリスマスパーティーに参加して

ボランティアの蒔田です。

20101219日(日)、板橋区グリーンホールにてAPFS主催のクリスマスパーティーが盛大に行われました。各国のメンバーとその家族、主催者APFSとボランティア合わせて総勢約80名が参加しました。加藤代表の挨拶のあと全員で乾杯し食事が始まりました。いろいろな美味しいエスニック料理を一度にいただけるまたとないチャンスでした。その後、ビンゴゲーム、子どもの椅子取りゲーム、サンタさんから子どもたちへのプレゼントがあり、大人の椅子取りゲーム、ニュースペーパーゲーム、みかんダンスと続きプレゼント交換と続きました。司会は素晴らしい力量でパーティー盛り上げてくださり、皆さん大いに楽しんだ様子でした。最後に全員の記念撮影でパーティーは終了しました。

APFSの支援を受け日本で幸せな生活を送っている方々をパーティーで目の当たりにしてこの団体の貢献の大きさを実感しました。同時にボランティアとしてのさらなるお手伝いを勇気づけてくれるものでした。

2010年12月11日土曜日

OKUBOアジアの祭2010に出演しました。

2010年12月10日(土)、新大久保のR'sアートコートにて行われた
「OKUBOアジアの祭2010」にAPFSの理事・会員が出演しました。

祭ではフィリピンの伝統舞踊を5種類披露しました。
踊りはもちろんのこと華やかな衣装にも関心を持っていただきました。

バンブーダンス(タガログ語でティニクリン)では、
体験したいという声が寄せられました。
4名の方にバンブーダンスを体験していただきました。
皆さん覚えがとても早く、軽快に踊っていました。

このお祭りは、財政上の問題等から
「一度は中止」と決めたそうです。
しかし、「今年はやらないの?」という多くの声を受けて、
開催に至ったというストーリーを持っています。
会場に工夫を凝らし(屋内に本格派屋台があったのにはびっくり)、
祭を実施されていました。
色々な世代の方が参加されていて、面白いと思いました。

これからもお祭りが続くよう、願っています。

2010年11月15日月曜日

信愛塾の方と意見交換

こんにちは、ボランティアの山根です。

11月8日(月)にNPO法人在日外国人教育生活相談センターの「信愛塾」の方が事務所にこられて、APFSのスタッフと信愛塾の方とで活動の意見交換をしました。

信愛塾では、在日外国人の子どもたちを中心とした子ども会、補習クラス、母語クラス、日本語クラス、在日外国人の人権や教育・生活相談等、神奈川を中心として地域に密着した活動をされているそうです。

私が最も印象的だったのは、母国に送還されてしまった子どもたちのアフターケアーを現地までいってされてる事です。信愛塾の方の話もAPFSのスタッフの話も、私にとって勉強になることばかりでした。
ありがとうございました。

話し合いの後、事務所近くにある、バングラデシュの方が経営されているイタリアンレストランへ行きました。ビールやカクテルを飲みながら、そして料理がとてもおいしく、信愛塾の皆さんも気さくで楽しい方ばっかりだったので、とても楽しかったです。ありがとうございました。

2010年11月8日月曜日

ASIAN FAIRに参加して

こんにちは、ボランティアの山根です。

11月7日(日)に「第16回 ASIAN FAIR」が開催されました。
私は当日友人とお客さんとして参加させてもらったのですが、初めて参加させてもらって、とても楽しかったです。

広場では、アジア8カ国の屋台が並んでいて、私はフィリピン料理のビゴというデザートやタイの屋台にあった春巻きなどいっぱい食べました。
そしてステージではバングラデシュの民謡音楽をはじめ、タイ、ビルマ、ミャンマー、フィリピンなどの民謡舞踊など楽しいダンスや心温まる音楽など、普段あまりみれないようなアジアの世界を楽しむ事ができてとても楽しかったです!!あと日本のチャンバラ!チャンバラのステージもめずらしく面白かったです。

その他はフリーマーケット民芸品の買い物をして楽しみました。友人も楽しんでくれていたので、とても楽しい一日を過ごせてよかったです。ありがとうございました。

2010年10月27日水曜日

スラジュさん事件その後

スラジュさんの送還中死亡事件から早いもので7ヶ月が経ちました。
現在の状況を簡単にご報告いたします。

現在、警察が未だに捜査中で、送致されていない状況は変わっていません。遺族であるスラジュさんの奥さまは国家賠償請求訴訟を起こす準備を弁護団と共に行っています。具体的には入管が今回の送還時に撮っていたはずのビデオ等の保全(改ざんなどされないように)の申立を行っています。
またガーナ大使館からの情報では、先月ガーナ大統領が来日した際、菅首相とこの件についてお話し、菅首相は早く捜査結果を出すようにしますと言ったとのことです。この来日の際に奥さまも直接会って大統領に気持ちを伝えたかったのですが、機会が作れませんでした。そのため、奥さまは大統領に手紙を書き、大使館経由でこの手紙を大統領に読んでもらう予定です。

スラジュさんの事件は日本のメディアでは残念ながらそれほど取り上げられていないのが現状です。海外メディアは、継続的に現状確認ということでAPFSに連絡をとり、引き続き関心を持って頂いている状況とは対照的です。このブログを読んでる皆さんもこの事件に関心を持ち続けていただきたいと思います。(この事件の詳細はスラジュでラベリングしてますので過去の投稿をぜひご覧下さい)

2010年10月6日水曜日

「親子で学ぶ日本語/母語教室」開講しました!

こんにちは、ボランティアの山根です。

10月3日(日)13:30~15:30に、第一回目の「親子で学ぶ日本語/母語教室」がありました。
本事業はフィリピン人の親子を対象としています。

フィリピン人のお母さん達は日本語を、子ども達はタガログ語を勉強しました。
私は、日本語教室の方にボランティアで参加させて頂きました。

当日、日本語教室の方では、フィリピンと日本の小学校について、みんなで意見を出し合い勉強しました。フィリピンでは、Teacher’s day があり、日本と違い先生方を尊敬する日があるとおっしゃっていたのが私は印象的でした。そして授業は全て英語で行い、母国語の授業をするときだけタガログ語でするそうです。運動会などは日本と変わらずあるそうですが、フィリピンでは給食がないそうです。

お母さん方は皆さんとても意欲的で明るく、積極的に会話に参加していたり、ひらがなを練習して書いていたり、そしてフィリピンの学校のことをいろいろ教えてくれたり、ボランティアとして参加していた私の方がとても勉強になり、楽しい一日になりました。ありがとうございました。

2010年8月23日月曜日

伊豆雲見温泉バスツアーに参加して

こんにちは。今年の5月からボランティアをさせてもらっている、五十嵐です。

来たる8月21日・22日、毎年恒例の(去年はリーマンショックの影響で中止になってしまったのですが)スタッフ、ボランティア、APFS会員とその家族対象のバスツアーが行われました。

今年の行き先は青い海が広がる、西伊豆の雲見温泉!
東京はまだまだ暑い日が続いているので、みなさまこの日を心待ちにしていたことと思います。
スケジュールとしては

1日目・・・早朝に板橋を出発して、お昼は車内でおいしいお弁当をいただきました。その後に波勝崎の野猿の楽園・波勝崎苑で野生のお猿さん達と戯れて集合写真を撮り、早めに雲見温泉・民宿長右エ門に向かいました。その日の夜はみんなで大宴会。 美味しーい海の幸をお腹一杯いただきました。

2日目・・・朝食後、みんなで海へ行き(民宿から海まで徒歩3分!)海水浴はもちろんのこと、フィリピン人幹事によるビーチバレー、ビーチフラッグ、スイカ割り等が行われ大変に盛り上がりました。午後は民宿を後にしてバスで西伊豆一番と言われる?レストランで海鮮丼などを頂きつつ、一行は長いバス旅の後に帰宅の途につきました。

2日間、大きな怪我や事故も無くみなさん本当に充実した日を過ごせたのではないでしょうか。また、ボランティアと会員同士の交流も盛んに行われていてとても嬉しく思います。

今後もこのような機会を利用して、APFSがより一致団結して活動していけるように頑張っていきましょう。

2010年8月9日月曜日

スラジュ基金経過報告

スラジュ基金の経過報告をさせていただきます。

スラジュさんのご遺体はガーナに向けて無言の帰国をしました。皆様のご寄付のおかげで、奥様もスラジュさんのご遺体と一緒にガーナに行き、葬儀・埋葬に参列することが出来ました。奥様は初めてスラジュさんのご家族に会い、共に悲しみを分かち合いました。また、スラジュさんの生まれた国を訪れ、スラジュさんの記憶の断片を分かち合うことが出来たとおっしゃっていました。

今回の奥様の渡航費は滞在費含めて38万6000円かかり、そのうち現時点で33万2000円をスラジュ基金から出すことが出来ました。足りない分は引き続きスラジュ基金へのご寄付をお願いしています。スラジュ基金は今後も継続し、真相究明のための活動に使っていく予定です。

スラジュ基金ご寄付先

金融機関名:ゆうちょ銀行
加入者   :APFS
口座番号 :00130-6-485104
*必ず「スラジュ基金」とご記入ください。

これからもスラジュさんの事件に関し、ご理解・ご協力、そしてご関心を持ち続けていただければと思います!

2010年8月5日木曜日

在住外国人無料健康診断でボランティアをしました。

8月1日の『在住外国人無料健康診断』にボランティアとして参加させて頂きました日里です。
板橋区グリーンホールの会場を借りて”SHARE”というボランティアの団体と協力して10時半~4時(受付は3時まで)の間で行いました。
健康診断は毎年この時期に行われてる、定例の行事です。
APFSは主に通訳とビザなどの相談の受付を行い、SHAREさんが診察と受付を行ってました。

私はブースの設置の手伝いと会場にいらした外国人の方の誘導(その他雑務)を任され、受付の席に座って待機していました。

会場の雰囲気はとても和やかで見ているとスタッフも会場にいらした外国人の方も笑顔でいる方が多いように思いました。外国人の方が受付を横切る際に”ありがとう”とお礼の言葉を言ってくださったり、募金してくださったり、とても満足している様子が伺えてこちらまで嬉しくなりました。

ボランティアとして私も実際に健康診断を体験してみましたが、対応はかなり丁寧でした。
無料ということもあるし、特別高い機械を使う事もなく必要最低限といった感じでしたが、それでもスタッフの対応が一つ一つ優しく丁寧で診察されてる側としてはかなり心地良かったです。

流れとしては
受付→尿検査→必要項目記入→X線検査→身長、体重→血圧測定(あとは脈を診たり)→歯科検診→その他検診(目、心臓など)+身体での相談→栄養(私はやってもらってないですが栄養に関しての相談をするらしいです)

こんな感じでした。かなり充実してました。外国人向けということもあり、ちゃんとそれぞれのブースに英語以外の言葉をいくつか書いた看板を置いたり、言葉が分からない場合のために通訳があったり、出来る限りしていてすごいなぁと思いました。
悩みを持つ外国人の方も多くいたみたいでそのサポートもかなり親切に行っていました。

今回はかなり貴重な経験が出来て良かったです。そして初めてで目新しい事ばかりで戸惑う事もありましたが、とても楽しかったです。
そして、これからAPFSで少しでもいろんな人の役に立てるように頑張りたいと思いました。

2010年8月2日月曜日

フィリピン屋台 in 遊座大山商店街「サマーフェスタ」

前回のビルマ料理に引き続き、8月1日のサマーフェスタ2日目はフィリピン料理の屋台を出店させていただきました。

用意したメニューはバンシット(フィリピン風ビーフン)、タピオカジュース、プト(蒸しパン)、クチンタ(お餅)の計4品でした。

準備は15時ごろから皆で手分けをして始まり(わいわいととても賑やかでした)、17時から販売を始めることができました。

なかなか見慣れないメニューに最初は恐々買っていかれたお客さんも、中盤にさしかかるとフィリピン人&日本人ボランティアの明るい接客に心を打たれた様子で何個もビーフンなど買ってくださる方が大勢いらっしゃいました。中には、1つ買ってみて美味しかったという事で戻ってきてわざわざまたいくつも買って行ってくださる方も・・・!

結果、前日のビルマ料理同様に昨年をはるかに上回る売上を頂くことが出来ました。
これもひとえに各方面で御協力いただいたボランティアの皆様、一緒にサマーフェスタを盛り上げてくださった遊座大山商店街の皆様、さらにフィリピン料理をお買い上げ頂いた皆様のおかげです。

本当にありがとうございました。
また、これを機にAPFSの活動に少しでも興味・関心を持っていただける方がいてくだされば幸いです。
今後とも宜しくお願いいたします。

*今回、発生した利益はAPFSの活動費(在日外国人支援)として使用させて頂きます。

2010年7月31日土曜日

遊座大山商店街「サマーフェスタ」に屋台を出店しました!

夏です。暑いです。しかし、こんなうだる様な暑さを吹き飛ばすべく
APFSは今年も元気に夏祭りに参戦して参りました!

7/31(土)~8/01(日)
「サマーフェスタ」@遊座大山商店街 
1日目:ビルマ料理、2日目:フィリピン料理

以下1日目の「ビルマ料理」に関してレポートいたしますと…

用意したメニューは以下の3点。

・ビルマ天ぷら盛り合わせ(:豆腐の天ぷら、:うりの天ぷら)
・ビルマはるさめスープ
・タピオカとココナッツのジュース

普段はあまり目にしないメニューに興味津々な方から、
「え、びるまってなに?」という方まで、
多くの方に興味を持って頂けるユニークなお店となりました。

料理のクオリティの高さ(中にはリピーターになられる方も!)と、
ビルマ人&日本人ボランティア達の明るく(かつ多少強引な)接客も相まって、
昨年を上回る売上げを持って1日目を締めくくることができました!

この夏祭りへの出店によって
ビルマやビルマ人について、そしてAPFSという団体について
少しでも興味を持ち、理解を深めてくださる方がいらっしゃれば非常に嬉しいです!

今回の出店に際してご協力頂いたボランティアの皆様、
遊座大山商店街およびサマーフェスタ実行委員会の皆様、
そしてビルマ料理をお買い上げ頂いた皆様、
本当にありがとうございました!

*今回、発生した利益はAPFSの活動費(在日外国人支援)として使用させて頂きます。

2010年7月17日土曜日

人材育成講座「実践・難民支援」に参加して

はじめまして、ボランティアの神野です。

今回、7月17日に開催された研修会、「実践・難民支援」に参加させていただきました。

今回の講師は難民支援協会の小池克憲さん。非常に明快に分かりやすく説明していただきました。

今回の研修会はケーススタディーから始まりました。小池さんが三つの実際にあったケースを紹介し、参加者が難民として認定される可能性のあるケースを検証します。

その後、小池さんが三つのケースを引き合いに出しながら現在の難民に関する国際法、国内法の状況、そこからさらに実務的な内容へとだんだん深い内容の説明をしていき、一通りの説明の後もう一度ケーススタディーの例を検証するという形でした。

実際の内容では、難民法の難民の定義の曖昧さによる限界、また限界がある中でも追放、及び送還が明確に禁止されていること、難民認定手続きの実際の申請用紙を使っての説明、日本における空港での難民申請が異常に少ないことからの空港での難民申請に対する手続きへの懸念、など複雑な内容を非常に分かりやすく説明していただき、興味を持ちました。

講義の後の質問では参加者が我も我もと質問をし、時間いっぱいまで小池さんには説明をしていただきました。

今回の研修では、難民支援に関する知識が全くなかった僕でも十分に理解することが出来ました。
また講義の内容も興味を引き立てる内容が多く、より深い内容を勉強したいとも思いました。今後もこの研修で終わらずに勉強を続けていきたいと思います。
今回は、実際に難民支援に携わっている方の話を聞くことが出来、非常に貴重な経験をする事が出来ました。ありがとうございました。

2010年7月16日金曜日

副会長就任パーティー

APFSが長年顧問弁護士をお願いしている山田正記先生がこの度、東京弁護士会副会長に就任しました。山田先生には90年代前半にAPFSが行った在特一斉行動の際に大変ご活躍された方です。
就任のお祝いということで、APFSでは祝う会を銀座の中華料理店にて行いました。人権擁護に取り組んでらっしゃる重鎮・敏腕弁護士もお祝いに駆けつけ、貴重な(オフレコな)話も沢山聞くことが出来ました。
APFSは多くの弁護士の先生方と共に外国人の人権問題に取り組んでいます。今後もこのネットワークを維持しつつ、より外国人の住みやすい社会にしていくべくAPFSは地道な活動を続けていこうと思います。

2010年6月30日水曜日

刑事告訴&無言の帰国

6月28日(月)、スラジュさんの事件に関し、刑事告訴しました。
3月22日に事件が起きてからすでに3ヶ月。未だ送致すらされてない状況に業を煮やしました。
告訴後の記者会見の様子は以下で(期間限定ですが)見ることができます。
http://video.aol.jp/video-detail/-/3434121529


また、デイリーヨミウリの記者さんが個別取材に来て、スペシャルレポートというかたちで記事を掲載してくれました。こちらもぜひご覧下さい。http://www.yomiuri.co.jp/dy/national/20100629TDY01T03.htm

29日、スラジュさんのご遺体はガーナに向けて無言の帰国をしました。別便ですが同日奥様もガーナに向かいました。スラジュ基金で皆様から頂いたご寄付は渡航費の補助として奥様にお渡ししました(6月28日時点で9万7千円が集まりました。皆様ありがとうございます!)。渡航日程が予想以上に早かったため全額集めることは出来ず、足りない分はご友人などにお借りし工面したとのこと。そのため、目標としていた渡航費全額をスラジュ基金で負担できるように、引き続きスラジュ基金へのご寄付をお待ちしております。皆様よろしくお願いいたします。

2010年6月28日月曜日

研修会に参加して「IOMの人身取引被害者支援について」

ボランティアの山根です

6月26日(土曜)の研修会「IOMの人身取引被害者支援について」に参加して、
国際移住期間(IOM)駐日事務所、人身取引対策コーディネーターの方からお話を伺いました。
正直、研修会に参加するまで、人身取引というのは他国で行われている犯罪であると思っていて、日本での現状をまったく知りませんでした。

実際のケースで、
偽装結婚をさせられ、マニラから強制的に日本に連れて来られスナックで働かされていたフィリピン人女性20代の話や
本人の知らない間に他人の偽造パスポートでの日本入国を余儀なくされて、売春の仕事をさせられていたタイ女性20代の話 などを伺い、
多くの人身取引の被害者が今でも日本で苦しんでいて、支援を待っていること、

そして人身取引の目的は性的搾取のみに限らず、労働搾取(子供や男性)も含まれることを知りました。

しかし、アメリカやヨーロッパなどと比べると日本では認知度が低く支援の手が行き届いていないのが現状で、日本政府の取り組みや民間シェルターなどの保護施設(特に男性)も不足しているそうです。

私は、支援のお手伝いとして今回学んだことを身近な人に伝えることから始めようと思いました。
また研修会に参加したいです。 ありがとうございました。

2010年6月26日土曜日

お茶の水女子大学学生に講演を行いました


お茶の水女子大学の熊谷圭知教授と学生7名が
APFS事務所にいらっしゃいました!

まず加藤代表から、非正規外国人と共に団結して活動することで苦難を乗り越えてきたAPFSの歴史と現在の活動について、そして今まさに組織として変わりつつあるAPFSの今後の展望についてお話しました。

その後、APFS会員のガルシアさんより、日本で生活していこうという思い、そして家族への思いについて話して頂きました。お話し中に、昔お世話になった日本人のことを思い出して涙ぐむ場面もあり、ガルシアさんがいかに日本人と深い繋がりを持って生活してきたかが学生の皆さんにも伝わったのではないでしょうか。

学生の皆さんからは、

「APFSはどうやって地域との交流を行って理解を得ているのか?」
「在特ガイドラインの積極要素を満たしていても、在特を得られないのは何故か?」
「子供と親の母国語が違うことで困ったことは?」


といった積極的な質問を沢山挙げて頂きました。学生の皆さんの鋭い視点に感心すると共に、こちらとしても非常に勉強になる機会となりました。

これをきっかけに、非正規滞在外国人に対する興味・理解を更に深めて頂き、APFSの活動にも関わって頂けると非常に嬉しいです。
熊谷先生並びにお茶の水女子大学の皆様、どうもありがとうございました!

2010年6月13日日曜日

緊急!スラジュ基金にご協力ください。

国費送還中に死亡したガーナ人男性、スラジュさんのご遺体がガーナに帰国することになりました。その帰国の旅路に奥様が付き添っていけるよう、皆様からのご寄付を緊急にお願いしています。

これまでの法務省との話し合いで、スラジュさんのご遺体の搬送費は法務省の負担となることが決まっています。しかしながら、あわせて希望していた奥様のガーナへの付き添い渡航費は、法務省いわく、「法的解釈上、負担できない」との一点張り。20年も寄り添ってきた夫が突如殺され、その死に目にも会えず、状況すらいまだ明らかにされず、母国の家族に、寄り添って送り届けることもかなわないなんて、ひどすぎます。

奥様がスラジュさんの無言の帰国に付き添えるように、皆様からのご寄付をどうぞお願いいたします!

ご寄付先
金融機関名:ゆうちょ銀行
加入者   :APFS
口座番号 :00180-1-79158
*必ず「スラジュ基金」とご記入ください。

2010年6月7日月曜日

延世大学副教授 APFSに来る

韓承美 延世大学 副教授
(Seung-Mi Han, YONSEI UNIVERSITY Associate Professor)
が明星大学の渡戸一郎先生の案内でAPFSを調査に訪れました。

延世大学は日本の慶應義塾大学に相当するような、
韓国で最も人気のある大学のうちの一つです。

韓副教授には、APFSの相談活動および運動形成、自治体との関係構築等について、お話をさせていただきました。

韓副教授には非正規滞在外国人の正規化に向けて、運動形成を行っている点に特に興味を持っていただきました。

APFSには、研究者、学生も多く訪れます。
今後もより多くの方に、関心を持ってもらえたらと思った一日でした。

(写真 一番右が韓副教授)

2010年6月2日水曜日

茨城収容施設にて面会

本日は茨城の入国管理局に面会&仮放免の申請に行ってきました。

イラン国籍のAさん、パキスタン国籍のMさん、ナイジェリア国籍のGさんに面会してきました。3人とも収容は長期(半年以上)に及び、Mさんは収容前に比べて17キロもやせ、白髪が一気に増えてしまいました。Mさんには日本人配偶者との間に幼い子どもがいます。「面会で子どもに会うと別れた直後本当につらい・・」と、会いたい気持ちとは裏腹な複雑な気持ちを話していました。
Aさんは数日前、「夜、突然頭がばかになって・・頭を壁に叩きつけてしまった」とおでこの傷を見せました。

無期限収容がもたらす精神面への影響は本当に怖いです。数ヶ月前にこの収容施設で自殺したブラジル人は、自殺する当日家族と電話をし、「仮放免されたらどこに行きたい?」と子どもに聞いてたそうです。そしてその夜自殺したとのこと・・(Aさんに聞きました)。

彼/女らをこのような究極な精神状態に追い詰める必要がどこにあるのか?憤りを感じずにはいられません。

2010年5月31日月曜日

ボーリング大会&懇親会を行いました

ボランティアの五十嵐です。

5月30日(日曜)、ボーリング大会と懇談会が池袋のロサ会館にて行われました。APFSスタッフ、ボランティア、外国人会員とその家族が集まり、総勢24名の笑顔あふれる一日となりました。
ボーリング大会では、それぞれのレーンに4人ずつに分かれ、白熱したゲームが繰り広げられました。
特に上位者にはその後の懇談会で表彰式と景品の贈呈があるということもあり、みなさまより一層の熱が入っていたように思われます。
上位はフィリピンの方と日本人の方のし烈な争いになっていたようです。

その後に行われた懇談会では、19名の方が参加されボーリング大会と同様に大変な盛り上がりをみせました。
APFSスタッフ、ボランティア、外国人会員とその家族の方々分け隔てなく共に飲み、食べ、歌い、交流していた姿がとても印象的でした。カラオケでは、外国人会員が日本の歌をうたい、日本人スタッフが英語の歌をうたうといった姿が見受けられ、文化交流といった意味でもとても意義ある時間になったのではないかと思います。

正直、この会に参加するまではボランティアの私としては正直少々不安ではありました。在日外国人の方々に対する、かわいそう等といったイメージに囚われていたのだと思います。
でも、ボーリング場でみなさまを見た時にその考えは根底から覆されました。実際に外国人会員のはじけるような笑顔や前向きさを目の当たりにして、逆に私がたくさんの元気をもらったように思います。これをきっかけにより在日外国人について興味を持ち考えていけるようになる事が自分の今後の課題だとも気付きました。

このボーリング大会と懇談会を通して、より一層みなさまの距離が近くなったことと思います。
さらにまたこれをチャンスとして、共に成長していける事を願っています。



2010年5月29日土曜日

「青年のための国際理解フォーラム」で講演をしました

代表の加藤です。

5月28日(土)武蔵野市国際交流協会で行われた、
「青年のための国際理解フォーラム」で講演をしてきました。
国際理解を中心に、社会の諸課題について考え、
また行動するきっかけを提供するために、長年開かれている
フォーラムです。
若手社会人や学生が実行委員会を結成し、運営されています。

当日は4つの分科会があり、
加藤は「ワークライフバランス」を中心とした分科会に講師
として呼んでいただきました。
加藤の講演タイトルは、
「ワークライフバランスとライフワーク-やりたい事を仕事にする-」

大学生から若手社会人まで、およそ30人の方が参加していました。
仕事もボランティアも家庭も大事にしたいけど、
どう両立できるのかということに真剣に悩んでいる方が
多かったように感じます。

なぜ、加藤がNGO専従という道を選んだのか、
また、なぜ外国人相談を仕事にすることになったのか、
お話をさせていただきました。
講演の最後には、20代のうちは「Try and Error」で
とにかく興味のあることはやってみたら良いと
アドバイスさせていただきました。

このアドバイスは、他に講師としていらしていた、
光畑さん(有限会社モーハウス)のアドバイスと
偶然にも一致しました。
「ワークライフバランス」は守りではなく攻めの姿勢でこそ、
実現するのではないかという気がしています。

そして、分科会に参加されていた方の中から、
早速、APFSボランティアになった方もいます。
人の輪が早速、つながりました。楽しい時間をありがとうございました。

追伸
加藤はかつて、上記フォーラムに実行委員として関わっていました。
3年ぶりに講師として、この場所に戻ってこれたことを嬉しく思います。
呼んでくださった実行委員の皆さまに感謝します。

2010年5月22日土曜日

「在留特別許可」を取得した家族のお祝い会

代表の加藤です。

5月22日(土)、高田馬場のビルマ料理レストランにて、
2010年3月に「在留特別許可」を取得したAさん家族(ビルマ出身)
を囲んでお祝い会をしました。
APFSスタッフ、ビルマの仲間、新しいボランティアまで総勢15名ほど
が集まりました。

Aさんが初めて、APFSの事務所を訪れたのは2007年4月のことでした。
相談に訪れた時点で、旦那さんが入国管理局に収容されており、
Aさん家族の闘いは既に始まっていました。
4年近くもの間、Aさん家族は「在留特別許可」のために、
動いていたことになります。

Aさん家族は、「在留特別許可」を求める中で、
署名活動を精力的に行っていました。
小学校に進学したばかりの長女が、お母さんと一緒に
「家族のためにお願いします。」と頑張っていた姿をふと思い出しました。

新しいボランティアにとっては、
実際に、「在留特別許可」を求めて闘ってきた家族に直に
初めて接する機会となり、色々な気付きがあったようです。

Aさん家族は今後はボランティアとして、APFSの活動にかかわってくれます。
今後も共に歩んでいければと願っています。

2010年5月18日火曜日

遊座大山商店街振興組合 創立60周年記念式典に出席しました。

代表の加藤です。
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

5月18日(火)の夜、地元商店街の式典に出席をしました。
APFSはより地元に根付いて活動をすることを目指し、
2009年より商店街に加入しています。


板橋区長、地元選出の衆議員議員をはじめ、
そうそうたる顔ぶれが集まっている、華やかな会でした。
60年の歴史を振り返り、商店街をもっと活性化させようという意思が確認されました。
平均年齢45くらい?圧倒的に僕は若かったです。

地域でいつどのような催し物が行われるか、
地域により浸透していくには何が必要なのか、
親切な商店主さんたちが色々と教えてくれました。

そして、商店街が催す「サマーフェスタ」(俗にいう盆踊り)に
今年も出店することになりそうです。
商店街に「アジア」な色が加わります。

APFSはビルマ料理、フィリピン料理の屋台で出店するかもしれません。

浴衣を着た人がどっと繰り出します。
賑やかな商店街を見たいという人には、うってつけのイベントです。

「サマーフェスタ」は7月31日・8月1日です。
詳しいことが決まりましたら、またブログでもお伝えします。

2010年5月14日金曜日

エコノミストに掲載されました

雑誌「エコノミスト」にスラジュさんの事件含め日本の入管政策についての記事が掲載されました。

http://www.economist.com/world/asia/displaystory.cfm?story_id=16113280

執筆したエコノミストの記者の方は、4月20日に行ったスラジュさんの事件についての記者会見(於日本外国特派員協会)に参加していました。記者会見後も何度もAPFSに質問の連絡を取り、丹念に取材していました。この取材に対しずっと対応・連絡をとり続けてくれたのはAPFSボランティアのRさんです。今回の記事掲載の一番の影の功労者です。ありがとうRさん!APFSはこうしたボランティアさんたちの情熱で成り立ってることを実感します。

この記事が少しでも、スラジュさん事件の真相究明、ひいては日本の入管政策の改善のためにプレッシャーになってくれたらいいなと思います。

2010年4月25日日曜日

ジョンズ・ホプキンズ大学准教授APFSに来る。

ジョンズ・ホプキンズ大学政治学部のErin Aeran Chung准教授が、
APFSに研究のために来られました。
APFS会員を中心とした、バングラデシュ人5名が研究に協力しました。

主にベンガル語(バングラデシュの言葉)でやり取りがされたため、内容の詳細は分かりませんが、政治への態度、NGO、外国人組織に関わる経験等について、聞き取りがなされたとのことです。

APFS会員が日本で暮らす外国人としての思いを「熱く」語っていたのが、印象に残りました。


2010年4月23日金曜日

スラジュさんのこと 法務委員会で質問されました

昨日(4月22日)の参議院法務委員会で、民主党の議員がスラジュさんのケースを直接、田内東京入国管理局局長と千葉法務大臣に質問しました。(http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.phpで22日の法務委員会をクリックすると質問の様子を見ることができます)

その中で、遺族に対してきちんとした説明と謝罪をしたのかとの問いに、局長いわく、3月25日に法務省で行なったとの回答。25日は何の説明も法務省入国管理局からないため、こちらからアポをとって奥様とAPFSで抗議に行ったわけで、法務省側が場をつくったわけでもなく、そこでの説明(法務省入国管理局山中警備課長が対応)は終始、捜査中で事実関係は言えないばかりであれが説明だったとは思えない内容でした。また謝罪についても、冒頭でお悔やみは述べていましたがそれは加害者としての謝罪とは全く異なり表面的な挨拶程度のもの。その後当事者奥様が涙ながらに訴えた後に「すまないことをしたとは思っている」と述べるにとどまり、誠意の欠片も見えませんでした。

この質問でも結局事実関係は言えないということで新しい真相は出てきませんでしたが、議員の方も含め多くの方々がこの事件を知り注視していることが分かります。

2010年4月20日火曜日

記者会見

本日は日本外国特派員協会にてスラジュさんの事件について記者会見を行ないました。
スピーカーとしてスラジュさんの妻、担当の弁護士さん、APFSスタッフ1名が会見しました。
参加者は日本のメディアから海外メディアまで。また、数カ国の大使館の職員も来ていました。

奥さんはどのように死亡の事実を知ったのか、入国管理局や警察から正式な事件の説明はまだないのか、今後の裁判について・・などなど、たくさんの質問が出ました。それだけこの事件が世界中の人々に注目されているということを感じました。

この会見の様子は早速明日のジャパンタイムスに記事が出るとのこと。そちらもぜひお読みください。

ビルマのお正月祝いに行ってきました

4月17日、ビルマ(ミャンマー)のお正月祝いに
招かれていってきました。
4月14日~17日がビルマではお正月になるそうです。


魚でだしをとったおいしいスープの麺と
ココナッツのスイーツをご馳走になりました。

ビルマでは、お正月に知人・友人を家に招き、
食べ物を振舞う習慣があるとのこと。
日本でも習慣が続いていることは、すごいと思いました。

NHKの関係者、大学の先生、日本人の学生、
ビルマ人の夫婦など、さまざまな人たちと交流を深めることが
できました。

2010年4月16日金曜日

抗議文の協力をお願いします。


現在、Surajさんの死亡事件の真相解明のために法務省に対して抗議文の作成、送付を呼びかけています。今回、貼付した写真はこの呼びかけのために友人のかたが作成したフライヤーを撮影したものですが、Surajさん自身が描いた絵と収容先から奥さんに書かれた手紙がそのまま使われています。Surajさんのやさしい人柄があらわれていると思います。

法務大臣への抗議メール
https://www.moj.go.jp/mojmail/kouhouinput.php

法務省意見・提案FAX番号
03-3592-7393

ご協力お願いいたします。




2010年4月12日月曜日

スラジュさんデモ&申し入れ行動

本日午前中は、送還時に死亡したスラジュさん事件の真相究明のためのデモに参加。

午後は、担当の弁護士・スラジュさんの妻・APFSスタッフ2名で、この事件を捜査している成田空港警察署を管轄する千葉県警及び千葉地検に、適正な捜査を要請する申し入れ行動を行ないました。

千葉県警では捜査一課の警視が対応しました。内容は以下の通り。

・今件は現在、空港警察署にて千葉県警及び千葉地検との連携・指導の下に捜査を継続している。なんらかの罪名で送致する予定。
・関わった入国管理局職員10名程度の取り調べは現在も行なっている。
・送還の様子を撮ったビデオは存在する。現在それを解析している。
・遺体(スラジュさん)の詳しい検査は継続中。血液や臓器などを調べている。

千葉地検では、公判事件担当の統括他二名の方が対応しましたが、担当する検事がいない&送検前なので詳細は掴んでないということでしたので、申入書を手渡しする程度に終わりました。

その後は記者会見を行い、メディアの方々に今ケースと今日の行動について説明しました。

この事件について本当に憤りを感じるのは、ご遺族(スラジュさんの奥様)に対して、事件に関し積極的な説明がどこからもないこと。今回のような申し入れ行動を行なわなければ、捜査がどうなっているのか奥様の耳にはほとんど入ってきません。奥様はそれでなくともずっと連れ添った夫を失った悲しみで一杯なのに、こうした行動に参加してこちらから聞きに行かねばならない現状はどう考えても納得できません。特に今ケースは入国管理局職員が起こした事件であり、それを同じ公務員である警察が適正な捜査、送検を行なってくれるのか・・・奥様は毎晩そうしたことを心配しほとんど眠れないとこぼしていました。

2010年4月5日月曜日

SURAJさんからの手紙

先日こちらのブログでお話しした、送還中に死亡したガーナ国籍のSURAJさんのこと。
SURAJさんの優しい人柄をもっと皆さんに知ってもらいたい、ということで奥様に了承
を得て、SURAJさんが収容施設の中から奥様に書いたお手紙を皆さんに読んでいた
だこうということになりました。

(以下、本文は本人が書いたものそのままです。SURAJさんは日本語の勉強も熱心にしていて
漢字もたくさん書けるようになっていました。)

ゆうこへ

お元気ですか 最近手紙が書かなくてごめんね いろいろ
ことで頑張てるで有難 くれからも一緒で頑張ろうね 先週
急に声がおかしいかった事はね ずっと考えて頭の中で心配で
どう事か でも今は大分良くなたみたいで安心したいます。いつも
心配してるのは体の事ね たまに疲れたら ちうと休んでも
意いからね 命がいち番からね 体に気を付けてお幸せにいてくれる
ずっと一緒ね どんどん寒なったいから 風邪いけないで
体に注意してくださいね

                  アウドゥ スラジュ
                  2009年12月4日

「命がいち番からね」と言っていたSURAJさん、最後までずっと周りの人の体を気遣っていました。

2010年4月3日土曜日

ご冥福をお祈りします

ホームページがリニューアルされました!
そんなわけで、ブログの更新も頑張らないと・・と思っております。

ご存知の方も多いと思われますが、3月22日、APFSの会員さんであるSURAJさん(ガーナ国籍)が、国費送還の途中にお亡くなりになりました。司法解剖の結果死因不明で、航空機の中で入国管理局職員にどのような対処をされて死に至ったか、遺族に対してきちんとした説明も公式な謝罪もまだありません。(抗議文など詳しくはホームページをご参照ください)

私自身、何度も収容中の彼の面会に行きました。彼のほうが大変なはずなのに、「元気ですか、風邪ひいてないですか」と気遣ってくれるとてもやさしい方でした。日本人の奥様とまた一緒に日本で安心して暮らせる日が来ると信じて収容生活にも耐えてきたのに・・・。本当に悔しかったと思います。

SURAJさんのケースはまた動きがありましたらご報告いたします。

ご冥福を祈るばかりです。

2010年2月21日日曜日

国際母語デーに参加

2月21日、APFSも共催している「国際母語デー」のイベント(於池袋西口公園)に参加しました。

APFSからは外国に文化的背景のある家族・子どもたちが多く参加し、子どもたちはステージ上で自分たちの母語(日本語)で好きな言葉と一言を緊張しながらも立派に発表していました。

国際母語の日(2月21日)はユネスコが1999年に制定しました。イベントの中ではいろいろな国の出身者、日本からはアイヌの方たちも出て自分たちの母語でパフォーマンスをしました。

2010年2月14日日曜日

人材育成講座 NGOの組織強化Ⅱ:リスクマネージメント

APFSのスタッフ及びボランティアを対象とした人材育成講座が行われました。
今回のテーマは「NGOの組織強化Ⅱ:リスクマネージメント」ということで、NPOリスクマネジメントオフィス代表の中原美香さんにお越し頂きました。

 中原さんからは、NPOが抱えうるリスク、それによって得られるメリットデメリットについてお話頂きました。
また、今年のNPO法人格取得に向けてAPFSが組織として抱える問題、例えばボランティアの保険や個人情報の保護と管理等について、細かくご指摘を頂くことができました。
APFSはこれまで多くの在日外国人の支援を行い、その中で在日外国人からの信頼を着実に築いてきました。APFSがより多くの在日外国人を様々な面から支援していくために、APFSが抱えるリスクを今後もしっかり管理しなければならないと再認識させられる講座でした。

中原様、このような貴重な機会を与えてくださり本当にありがとうございました。

*人材育成講座はダイワSRIファンドより助成を頂き行っております。

シェア・ミーティング 「外国人当事者から見た多文化社会」

在日外国人が日本で生活する上で抱える問題を、外国人同士で話し合うシェア・ミーティング。
2009年度の第6回目である今回は、<外国人当事者から見た多文化社会>という非常に大きなテーマではありましたが、とてもリラックスした雰囲気の中でそれぞれの経験や考え方を共有しました。

 今回の参加者はフィリピン人の方が多かったので、まずフィリピンと日本の文化・習慣的な違いについて話し合いました。
参加者からは、信仰について、テレビ番組について、言葉づかいや他人への敬意の見せ方について、そして介護施設といった老後の生活についての違いがあげられました。

 そして、日本人の外国人に対する偏見(ステレオタイプ)についても話題にあがりました。
例えば、ゴミ出しのルールが守られていないゴミがあった場合には、「外国人だから」ということで自分たちのものだと勘違いされることが多く、その見ず知らずのゴミが家の前に持ってこられることもあるそうです。
こういった外国人に対する偏見を取り払うためには、仕事や地域の行事への参加の中での日本人とのコミュニケーションを大事にし、自分たちのような外国人もいることを自分たちで伝えていくことが需要という意見が出ました。

 ただ、参加者の皆さんは基本的には「郷に入れば郷に従え」という考え方を持っており、
「日本に住むんだったら、日本に合わせる方がいいと思う。嫌ならフィリピンに帰るべき」
という言葉も聞けました。
一見厳しい考えのようではありますが、十数年間日本で生き抜いてきた彼らだからこそ言える、非常に重みのある言葉が聞けたシェア・ミーティングでした。

※シェア・ミーティングは「平成21年度 東京都在住外国人支援支援事業助成」対象事業です。

2010年2月3日水曜日

ボランティア募集のお知らせ

APFSでは私達の活動を一緒に手伝ってくださるボランティアを常時募集しております。
日本で暮らす外国人の支援に興味がある方ならどなたでも大歓迎です。また、PCに強い方、板橋区大山に所在する事務所に定期的に平日の昼間に来ていただける方はとくに助かります。社会経験の無い学生の方も大歓迎ですので、ご興味のある方はお気軽に連絡ください。他の団体ではなかなか経験のできないような驚き、楽しい出会いがある事務所です。


具体的には以下のような作業を手伝っていただくことになります。


・ 会員へのニュースレターなどの宛名書き
・ シンポジウム、クリスマスパーティなどの企画、運営サポート業務
・ 各種書類の翻訳
・ 電話取次ぎ、データ入力などの事務作業
・ ブログ、ホームページの更新作業
・ 外国人コミュニティへのアウトリーチ活動の企画、運営

<翻訳に関して>
外国人を対象とした活動を主に行っているため、各種書類の翻訳作業が常に必要となります。
英語の他、その他の言語につきましても、タガログ語、ビルマ語、中国語、韓国語、ベンガル語など様々な言語において翻訳作業が必要となっています。自宅で作業できる場合もありますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

<緊急募集>
現在、データベースを構築するにあたり、大量のデータを入力する必要が発生しています。1回数時間でも構いませんので平日の昼間に事務所に来られる方、よろしくお願いいたします。


<社会人ボランティア大募集!!>
すでに社会人として活躍されている/いた方も、あなたの知識や経験、スキルをAPFSにて生かしてみませんか。具体的にはWeb/グラフィックデザイン、編集、プレスリリース作成などの広報業務、IT機器メンテナンス、ITネットワーク構築などの分野でボランティアをしていただける方を探しています。在日外国人に対するサポートが圧倒的に足りていない状況にある日本において、APFSが行わなければならない活動は山ほどあります。あなたの専門的なスキルを活用してグローバルに展開する市民社会に貢献していただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。

2010年1月17日日曜日

在留特別許可を求める22家族 緊急報告集会 兼 APFS新年会!

人材育成講座に引き続き、本日はAPFS会員を対象とした緊急報告集会が開かれました。昨年、APFSが行った「100日間行動」では再審情願を行った17家族を中心に在留特別許可を求める支援活動を展開していましたが、現在では支援家族が増え22家族を対象として活動を行っています。
昨年7月には法務省「在留特別許可に係るガイドライン」の改訂があり、非正規滞在家族をめぐる状況も改善されるのではないかとの期待していました。しかしながら、改訂以降、入管に再収容されてしまった家族もでてきており、現実には厳しい状況が続いています。

厳しい厳しいとはいいつつも、すでに報告しました通り、年末年始にかけて在留特別許可を無事に得ることのできた家族もおり、絶望的になってばかりもいられません。集会では在留特別許可を得た当事者家族にも出席してもらい、それぞれの現在の心境を報告してもらいました。喜び溢れる彼らに続き、他の家族にも許可がおりることを願っています。

そして、まじめな集会の後は新年会です。お寿司やビール的なものを囲み、みんなで楽しい時間を過ごしました。今年もみんなで頑張っていきます!ブログ読者の皆様もご協力お願いします。


人材育成講座開催

本日はAPFSのスタッフ及びボランティアを対象とした人材育成講座を開催しました。今回のテーマはNPO法人の会計です。ベンチャー支援税理士法人より大内先生に講師に来ていただきました。

APFSは現在NPO法人化を目指し少しずつ準備を進めています。今回の講座ではNPO法人となった場合どのような会計報告義務が生じるのか、経験豊富な税理士の先生に教えていただきました。

会計報告は現時点でも行っていますが、私たちは決して会計や税務の専門家ではありません。普段より疑問に思っていた点に関し、専門家の方にいろいろと質問をさせていただくことができ、大変有意義な会になりました。大内先生ありがとうございました。




*こちらの講座はダイワSRIファンドより助成をいただき行っております。

2010年1月13日水曜日

あけましておめでとうございます!

 年が明けてから10日以上経ってしまいましたが・・あけましておめでとうございます!
 更新が遅くなってしまいました。すみません。今年もどうぞよろしくお願いします!!
 
 年明けすぐの1月7日に、支援していた非正規滞在のフィリピン人1家族に在留特別許可が出ました♪
 年末年始、うれしいニュースが飛び込んできています。でも一方で、収容・送還を迫られる非正規滞在家族もおります。在留特別許可のうれしいニュースをばねにして、本年も支援活動を力強くやっていきます!皆さんのご支援、どうぞよろしくお願いいたします。